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グーグルが8月1日にGmailを終了するという偽メール騒動が収まり始める中、イーロン・マスクは新たなメールサービス「Xmail」を開発中だという発言をして火に油を注いだ。 ■Gmailは8月1日に終わらない グーグルが8月にGmailのサービスを終了するとい噂が広がったが、そんなことは起こらない。先日私が報じたように、そのメッセージは本物らしく見せたフェイクにすぎなかった。しかし「グーグルがGmailを終了」と題されたそのX（旧ツイッター）への投稿が、多くの人々を騙してしまった。 ■Xmailの存在を明かすイーロン・マスク そして次に、Xのオーナーであるイーロン・マスクの投稿が話題になっている。このポストはXのセキュリティマネージャーであるネイト・マグレイディが投稿したいつXmailを作るのかという質問への返信だった。マスクはすぐに「It's coming.（もうすぐだ）」という2つの言葉で答えた。 ■Xmailはいつ始まるのか？ もちろん、マスクのやり方的にはこれらのワードは多くのことを語っているのと同時に何も語っていない。この発言は、アイデアを投げてみて、どんな反応が返ってくるかを見るためのように思える。私は何か追加情報がないかXに問い合わせている。 ■マスクのXmail発表に関わるセキュリティリスク Gmail終了を巡るデマが今も飛び交っているという事実を踏まえ、どのプラットフォームであれ、あなたのGmailアカウントやサービス終了に関わるメッセージに対して反応することには十分注意するよう私は警告する。同じアドバイスはマスクのXmailについても言える。この混乱に乗じて、サイバー犯罪グループが悪意あるフィッシングメールを送る可能性はきわめて高い。 ■「Xmail」はすでに存在している 開発中とされるメールサービスを、私がマスクの「Xmail」と呼んでいることに気づいた人もいるだろう。それには理由があり、マスクが直面する最大のハードルでもある。 「Xmail」という名称のメールサービスはすでに複数存在している。グーグルでちょっと検索しただけでも3つのXmailサービスが見つかった。もしマスクが新サービスを計画しているなら、すでに彼はそれを考慮にいれているに違いなく、おそらくこの名前を使う権利を買い取るための資金があるだろう。私が思うに、個人的にはマスクのメールサービスがすぐに登場するとは思えない。仮にマスクのXmailサービスが出てきたとしても、現在、グーグルのGmailに20億ものアカウントがあることを考慮すると、グーグルのGmailになんらかの影響を与えるのは、控えめに言っても無理がある。