14日、インド太平洋戦略シンクタンク（印太戦略智庫）の設立記念パーティーであいさつする日本台湾交流協会の片山和之台北事務所代表

（台北中央社）産経新聞の前台北支局長で、現在は台湾を拠点にフリーで活動するジャーナリストの矢板明夫氏が立ち上げた「インド太平洋戦略シンクタンク」（印太戦略智庫）の設立記念パーティーが14日、台北市内のホテルで開かれた。頼清徳（らいせいとく）総統が祝辞を寄せ、日本やインド太平洋地域の国々に台湾が何に貢献したかを知ってもらう助けになればとシンクタンクに期待を示した。 頼氏の祝辞は総統府の何志偉（かしい）副秘書長が代読した。出席した日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の片山和之台北事務所代表（大使に相当）は、同日に行われた中国軍の軍事演習がシンクタンクの重要性を明確に物語っていると述べた。 矢板氏は、シンクタンクが台湾と共にインド太平洋地域の自由を守り、台湾と世界中の民主主義国家をつなぐ懸け橋になればと語った。外国人は台湾海峡で衝突が起きるのを憂慮しているとした上で、台湾が安全であることを世界が理解する必要があると訴えた。 パーティーには郭智輝（かくちき）経済部長（経済相）や台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の蘇嘉全（そかぜん）会長、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会（AIT）のレイモンド・グリーン台北事務所所長（大使に相当）、半導体大手「聯華電子」（UMC）元会長の曹興誠氏らも出席した。 （楊堯茹／編集：田中宏樹）