プロ20年目、43歳の藤野恵実が世界王座獲得「最高の人たちに恵まれているいい格闘技人生。まだ続けます!」【修斗】
プロフェッショナル修斗公式戦「【第1部】PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.4」(5月19日、東京・ニューピアホール)で行われた「世界女子ストロー級チャンピオン決定戦」で藤野恵実(JAPAN TOP TEAM)と杉本恵(AACC)が対戦し、藤野が3RでTKO勝ちを収め、初代王者となった。 2人は3月に幕を閉じた「インフィニティリーグ2023 女子ストロー級」に出場。当初からリーグ戦の1位と2位で初代女王決定戦を行うことがアナウンスされていたのだが、藤野が3勝1分の勝ち点10で優勝、杉本も3勝1分だったが勝利がすべて判定勝ちで勝ち点が7にとどまり準優勝となった。2人は昨年11月に行われた公式戦では20-18、19-19、19-19で藤野に1票入るもドローに終わっており、今回は王座決定戦にして決着戦だった。 藤野は2004年にプロデビューを果たし、MMAでのプロ戦績は45戦29勝(2KO、11S)14敗。その他にキックボクシング、シュートボクシングにも参戦歴があるベテラン。2019年にはパンクラスで女子ストロー級暫定王者となり、翌年には正規王者となっている。現在43歳。修斗にはインフィニティリーグが初参戦。当初は「X」と発表されていたが、Xに恥じない圧倒的な強さを見せて優勝を果たした。
杉本はレスリングの全日本学生選手権2年連続準優勝の実績をひっさげDEEP JEWELSでプロデビューしたものの、出産と育児のため、しばらく試合から遠ざかり、2019年から修斗に参戦。2019年に行われた「Women’sSHOOTO-50kgインフィニティリーグ2019」で優勝し、「修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント」にエントリーされるも決勝で黒部三奈に敗れ、王座戴冠はならなかった。修斗での戦績は15戦11勝(1KO、4S)2敗2分。 1R、ともにオーソドックスの構え。パンチで仕掛ける藤野。そこに左ジャブを合わせに行く杉本。杉本の左ジャブが当たると藤野もパンチを振って一気に前に。杉本が組み止め、ケージに押し込むが、藤野は押し返し離れる。杉本がワンツー。前に出た藤野を組み止め、振るとバランスを崩す藤野。そこに杉本が組み付くがプッシュの藤野。藤野が圧をかけてワンツー。杉本のローにパンチを合わせる藤野。藤野はボディーと顔面を打ち分けるコンビネーション。杉本がタックルもがぶった藤野。首を取ってフロントチョークの体勢も杉本が首を抜く。