「日本の原発は安全」のウソ…メディアが報じない原発再稼働《知ってはいけない》ウラ事情【専門家が警告】
地震の比較的少ないフランスでは川の上流に原発が建てられているが、日本では大都市から遠く離れた海岸線に建てられている。それは、日本では「原発は危険なもの」と考えられているからだ。 【マンガ】「南海トラフ巨大地震」は必ず起きる…そのとき日本を襲う「衝撃的な事態」 2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の大きな原因は「津波」であると言われてきたが、正確には別の原因による事故だ。地震多発国の日本は、大地震から逃れることはできない。とはいうものの、安定した電力供給には原発の稼働は不可欠とも言える。 だからこそ日本は「震度6以上の地震に耐えうる原発」をつくり、比較的安定している内陸部の湖や川の周辺に原発を設置すればいい。<やっぱり原発は「稼働してはいけない」…メディア報じる《日本は安全》のウソ「原発は震度7には耐えられない」【専門家が警告】>に引き続き、日本の技術力をもってすればそれは可能だ、と工学博士・武田邦彦は語る。
フランスでは日本とほぼ同数の原発が川の上流に立っている!
そもそも、政府や原子力村は「安全な原発だけを稼働させている」と言いますが、それならどうして大都市から離れた海岸線に原発を設置しているのでしょうか。 ・なぜ海岸沿いだけに建てているのか? ・なぜ川の上流や湖付近に建てないのか? ・なぜ東京に電力を供給する原発は福島県や新潟県にあるのか? これらの素朴な疑問に、科学的な説明がなされたことはありません。 フランスは日本と同じように原発が約50基あります。フランスの人口は日本の3分の1~4分の1ぐらいですが、電力の70%ぐらいを原発で賄っています。 フランスの原発の立地場所は、ほとんどが川の上流です。その川の水を、下流では農業用水や飲料水として使っています。 なぜ日本でフランスと同じことができないのかというと、やはり原発が危険だからでしょう。 本当に日本の原発が安全ならどこにつくってもいいはずです。 原発推進派も心の底では、原子力発電所は危険だと思っているから、東京から200km離したいのです。原子力発電所から放出される水は危険だと思っているから、川の上流や湖のほとりには設置しないのです。この本心を覆い隠しているから、日本の原発問題は根本的な解決に至らないのです。 では、フランスはなぜ川の上流に原子力発電所を設置しているのでしょうか。それは、フランス人が「原発は安全」と確信しているからです。 フランスでは、原子力発電所を安全に運用し、汚染水も流さない。だから川の上流につくれたのです。 勘違いしてほしくないのは、日本の原発がフランスの原発より劣っているわけではないということです。日仏の安全性については、設計の違いというよりも、大地震があるかないかでその危険度が違ってきます。
【関連記事】
- 【つづきを読む】やっぱり原発は「稼働してはいけない」…メディア報じる《日本は安全》の真っ赤なウソ「震度7の地震はいずれ起こる」【専門家が警告】
- 「関東大震災」を圧倒的に超える「南海トラフ巨大地震」…この超巨大災害が日本に与える「衝撃的すぎる被害」
- 「巨大地震と富士山噴火が連動」したら、どうなるのだろうか…南海トラフ大地震「被害総額220兆円超」に、噴火の被害額が加算される「戦慄のシナリオ」
- じつは「宝永の富士山大噴火」直前に、「南海トラフ大地震」が起こっていた…それを最後に富士山が決め込む「300年にわたる沈黙」
- 紀伊半島を襲った「南海トラフ巨大地震」と「大津波」、さらに翌年には「首都直下地震」…その衝撃的な「災害の様相」