[山口県]観光周遊バス実証運行 訪日客ら念頭、主要観光地を巡る日帰り3コース 知事会見
村岡嗣政知事は25日、訪日外国人(インバウンド)の誘客を念頭に、県内の主要な観光地を日帰りで回る観光周遊バスの実証運行を、26日から始めると発表した。山口市と広島市を起点に、下関市の角島大橋や長門市の元乃隅神社、萩市の城下町、岩国市の錦帯橋といったスポットを巡る三つのコースを設定。12月28日までの金、土、日、祝日に運行し、期間以降も旅行会社などが継続して運行できるかどうか探っていく。 25日の定例会見で明らかにした。コースは、山口市の湯田温泉バス停とJR新山口駅を起点に、角島大橋と元乃隅神社、長門湯本温泉(長門市)を回るAルート、同じ場所を起点に美祢市の別府弁天池と秋芳洞、萩城下町を回るBルート、JR広島駅もしくは広島県廿日市市の宮島口を起点に錦帯橋と柳井市の白壁の町並みを回るCルートを用意。いずれも当日朝まで予約可能で、料金は大人が3500~6500円、3歳から小学生までは1750~3250円。各日各コースとも40人まで受け付ける。 実証運行事業は県観光連盟が県と協力し、旅行会社に委託して実施。利用者にアンケートして需要なども調べる。 村岡知事は、米国有力紙での報道や来年の大阪・関西万博の開催に触れ、「一日ゆっくり県の魅力を楽しんでもらえるコース。県観光がステップアップする絶好の機会を逃さないよう、観光地へのアクセス向上を図りたい」と述べた。