「光る君へ」定子にとって清少納言は「唯一見えた光」 高畑充希、関係の変化語る
「なのでとりつくしまがどんどん一個ずつ奪われていくというか。弟(隆家)は自分から出雲へ行っちゃうし、お兄ちゃんも逃げてしまってそれに対して母(貴子)が自分もついていくってなって、父親(道隆)はもう亡くなっていて。親族が力を失ったということは自分が一条天皇の近くにいられる権利も失っているので、想定外のところからどんどんほころんでいって、つかめるものが全部取り払われちゃってたような奪われたような感じですね」
第21回では、中宮の言いつけで一度は里に下がった清少納言が中宮に「あのとき里に下がったのは間違いでございました」「どうか再びわたしをそばにお置きください」と直談判。清少納言を巻き添えにすべきではないと考える定子は「ならぬ。わたしは生きながらに死んだ身である」とかたくなに拒絶するが、「命ある限り、わたしは中宮様のおそばを離れません」「ご命とあらばわたしも髪をおろします」と清少納言の決意は揺るがない。さらに、二条邸で火事が発生した際、「生きていても空しいだけだ」と死を覚悟する定子を、清少納言は「なりませぬ! おなかのお子のため、中宮様はお生きにならねばなりませぬ」と阻止。やがて、哀しみにくれる中宮のために筆をとることを決意する。 そんな定子と清少納言の関係について、高畑は「当初は能力をかっていたりセンスをかっていたりっていうことだと思うんですけど、でもこの周りに何もいなくなってしまったところで、一条天皇は思ってはくれていますけど、物理的に手を貸せないところにいるので唯一見えた一筋の助ける手というか、光がききょうだったのかなと思って。なので明らかに関係値はこのあたりから姫と従者っていうものから友人ではないですけど、もうちょっと人対人みたいなところになっていっているのかなと思いました」と変化に触れている。(編集部・石井百合子)