“相撲の里”から個人80kg級で日本一目指す高校生 小柄な体ながら「前後際断」の精神で立ち向かう【愛媛発】
「インターハイで優勝できるように」
三瀬選手が得意にするのは、前に出て相手に圧力をかける相撲だ。 鎌谷監督は「持ち前の瞬発力からしっかり前に出て相手に圧力をかける相撲が、彼の一番の長所だと思います。非常に器用な選手で身体能力も高いんですけど、細かな技もまずは相手に圧力をかけておいたからこそ決まる技が多いので」と、三瀬選手の戦い方を分析する。 前に出るためには「立ち合い」で優位に立つ必要がある。「動きを見ながら相手よりも速く踏み込む」、立ち合いを制するには迷いは禁物で、高い集中力が求められる。相撲には“前後際断”の精神でぶつかる。 三瀬選手は「過去のことも未来のことも考えずに今に集中する。『この後負けたらどうしよう』とか『今まで勝てなかったから』っていう不安や要らない考えを全部断ち切って、その一番に集中するという思いでやります」と、意気込みを語った。 6月に行われた愛媛県総体で初優勝を飾り、初めてインターハイの切符を手に入れた三瀬選手は、選抜大会の悔しさを夏の大舞台にぶつける。 三瀬選手は、「もっと色んな技を磨いて何をしてくるかわからない、色んな技を仕掛けられる選手になりたい。今年のインターハイで優勝できるように頑張ります。まだ2年生なので来年もインターハイに出て日本一になれるように頑張ります」と語った。 まだまだ伸び盛り、16歳の三瀬選手。「日本一」の称号を目指し、相撲少年の挑戦が続く。 (テレビ愛媛)
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