新しい日銀総裁候補の植田氏は何を変えるつもりなのか
ついに政府が日銀の新しい総裁候補を決めました。今後、金融政策はどうなっていくのでしょうか(写真:MaCC/PIXTA)
3月から4月にかけての日米の金融政策の変化がマーケットを大きく揺さぶる可能性があります。前回はアメリカの景気動向について分析しました。今回は、注目の新しい日本銀行の総裁候補、植田氏はどういった金融政策の方針を示すのか整理します。日本では新日銀総裁の下での金融政策がどうなるかが注目されている。 政府は4月8日に任期となる黒田日銀総裁の後任として、経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事を固めた。 2月10日、植田氏は記者団の取材に応じて、以下のように語った。 「金融政策は景気と物価の現状、それから将来の見通しをもとに決めていかなくてはいけない。現状の金融政策は適切だと考えている。当面、現状は金融緩和を続ける必要がある」 「政策に関連した発信力ということでは、まず政策の判断を論理的にするということ、判断の結果をわかりやすく説明すること、その2つが大事かなと思う」
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新見 未来