大らかさと進化した走りも魅力「シボレー・カマロ」【最新スポーツカー 車種別解説 CHEVROLET CAMARO】
唯一のアメリカンクーペも存亡の危機到来か!?
カマロは日本で正規入手可能な唯一のFRアメリカンクーペ/コンバーチブルだが、これをデカくて大味なクルマと考えておられるとしたら、時代錯誤というほかない。4785mm×1900mmというカマロの全長×全幅は、例えばBMWのM3より小さいくらい。基本骨格となるアルファアーキテクチャーは最新キャデラックと共通で、エンジンも現代的な2.0l4気筒直噴ターボが主力で、マッスルな6.2lV8OHVもコルベットと共通の最新設計だ。変速機も最新鋭の10速ATである。 【写真】シボレー カマロの詳細を見る
エクステリア
乗り心地はあえて一定の上下動を許容する大陸的な味わいが残り、アクセルを踏み込めば豪快に吠えるが、これらも好事家の心をくすぐる意図的な調律だ。実際の操縦性は正確そのものだし、V8はOHVながら高回転まで緻密かつ滑らかに回り切り、4気筒ターボは低速からトルクがモリモリ。これだけの走りとアメリカン伝統のド派手なルックスで、4気筒なら600~700万円台、V8が800万円台。以前よりは値上がりしているが、ジャーマンスリーのクーペと比較すればまだまだ割安だ。
インテリア
そんな現行カマロは2015年に本国デビューして、17年から日本国内発売がスタートしたのだが、24年1月をもって生産終了を発表。直接的な後継モデルの計画は公表されておらず、また伝統のスポーツカーが1台、姿を消す可能性が高い。最終モデルの発表も間もないと思われ、ご所望の向きは情報収集に励むべし。 Country United States of America Debut 2018年11月(商品改良:20年12月) 車両本体価格 668万円~848万円 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.151「2023-2024スポーツカーのすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/151/
MotorFan編集部
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