堤真一、年を重ね泰然自若に生きる。還暦を迎えるにあたっての心構えは?
4月6日に初日を迎える舞台『カラカラ天気と五人の紳士』に出演する堤真一。確固たるキャリアを築いてきた堤にとっても、不条理劇の第一人者である別役実の作品で演じることは新たな挑戦だ。今回は、今年還暦を迎えるという現在の心境について聞いた 【写真】新境地に挑む、堤真一さん
──2024年、何かご自身のテーマはありますか? 堤: 今年、7月に誕生日がくるとちょうど60……還暦なんですよ。だから、そこから今後のことを考えないとな、とは思っていますが。もう還暦ですから、早め早めにやりたいことを考えていかないと。 ──年齢を、節目とお考えになるタイプ? 堤: これまではなかったんですが、還暦ともなるとさすがに考えますね。よくよく考えたら、結構な爺さんじゃないかと(笑)。まぁまぁ、ウチの事務所の先輩の多くが60を超えても元気に素晴らしい仕事をされているので、年齢への不安はないんですが。個人的には、ウチのオヤジが亡くなったのが、ちょうど60歳のときだったので、人生の終わりに近づいているなっていう感覚がどうしてもあるんですよね。役者だけじゃなく、自分がやりたいこと、好きなことをやったほうがいいのか。でも、役者しかやってこなかったからどうすべきなのか。そろそろ自分でも、考えていかないと、と思っています(笑)。 ──還暦の捉え方、勉強になります。覚えておきます。 堤: あ! 還暦の前にひとつありました。50の手前で、“そういえば結婚してない!”と気づいて(笑)。それからなんとか50直前の49で結婚しましたが、今は子どもの将来を少しでも長く見ていたいので、体には気をつけなきゃなという想いと共に、還暦を迎えようとしています。
堤真一(つつみ・しんいち) 1964年、兵庫県生まれ。舞台、映画、ドラマと幅広く活躍中。近年の出演作に、舞台『十二人の怒れる男』『ウェンディ&ピーターパン』『みんな我が子』『帰ってきたマイ・ブラザー』、ドラマ『ファーストペンギン』『ミワさんなりすます』『舟を編む~私、辞書つくります~』など。映画『室町無頼』が2025年1月に公開予定 STYLED BY KAN NAKAGAWARA AT CaNN , HAIR & MAKEUP BY SHINJI OKUYAMA AT B.SUN
『カラカラ天気と五人の紳士』 作:別役実 演出:加藤拓也 出演:堤真一、溝端淳平、野間口徹、小手伸也/高田聖子、中谷ひとみ/藤井隆 ・東京公演:4月6日(土)~26日(金) 会場:シアタートラム ・岡山公演:5月2日(木)~4日(土) 会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ中劇場 ・大阪公演:5月7日(火)~11日(土) 会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ ・福岡公演:5月15日(水)~16日(木) 会場:キャナルシティ劇場 問い合わせ先:シス・カンパニー TEL.03-5423-5906 BY JUNKO HORIE