「金冠喜久泉」 西田酒造店(青森市)が東北6県の頂点に 清酒鑑評会・吟醸酒の部 県勢7年ぶり2度目
仙台国税局は11日、東北6県の酒蔵が製造した日本酒の品質を評価する2024年東北清酒鑑評会の結果を公表した。吟醸酒の部で西田酒造店(代表銘柄・金冠喜久泉、青森市)が最優秀賞を受賞した。青森県の酒蔵が同部門で最優秀賞を受賞するのは17年の桃川(桃川、おいらせ町)以来7年ぶり2度目。純米酒の部の最優秀賞は寒梅酒造(宮寒梅醇麗純香、宮城)だった。青森県は吟醸酒、純米酒の両部門に13製造場が24点を出品し、優等賞に5製造場の6点が選ばれた。 鑑評会には、東北6県の147製造場が計274点を出品。各県の酒造関係者や研究機関の職員らが味や香りを評価し、両部門の上位三つを最優秀賞と評価員特別賞に選出。東北全体では、72製造場の98点が優等賞に選ばれた。 最優秀賞に次ぐ評価員特別賞は、吟醸酒の部が一ノ蔵本社蔵(一ノ蔵笙鼓=しょうこ=、宮城)と玄葉本店(あぶくま、福島)。純米酒の部は、わしの尾(鷲=わし=の尾、岩手)と浜千鳥(浜千鳥、同)に決まった。 西田酒造店の西田司社長は「青森県の酵母は香りが高いため、その香りに負けないようにうまさや味わいをきちんとのせた酒を目指した。弊社の酒造りは昨年より今年、今年より来年とさらにうまい酒をつくることが目標。常に進化していく、永遠に未完成の酒であるという気持ちで酒をつくり続けたい」とコメントした。 青森県で優等賞を受賞したのは次の通り。 ▽吟醸酒 松緑酒造(弘前)六花酒造(同)桃川(おいらせ) ▽純米酒 松緑酒造、八戸酒造(八戸)