田の神様を自宅に招き1年の収穫を感謝 ユネスコの無形文化遺産にも登録の農耕神事「あえのこと」行われる
冬の間、田の神様を自宅に招き、1年の収穫を感謝する農耕神事「あえのこと」が5日、奥能登の各地で行われていて、地域に伝わる風習でもてなしました。 【写真を見る】田の神様を自宅に招き1年の収穫を感謝 ユネスコの無形文化遺産にも登録の農耕神事「あえのこと」行われる 石川県輪島市白米町で行われた「あえのこと」では、主の川口喜仙さんが紋付袴姿で近くの田んぼに神様を迎えに行きます。 川口喜仙さん 「田の神様、今日は12月5日、あえのことの日でございます。今年も1年田んぼを守っていただき、実りをいただいてありがとうございます。どうか我が家へおいで下さいませ」 川口さんはゆっくりとした足取りで田の神様を自宅まで案内し、奥座敷に設けられた祭壇で、鯛やおはぎなどを豪華な御膳でもてなします。 川口喜仙さん 「今年1年田んぼを守って頂きありがとうございました。お陰様で沢山の実りを頂きました」 奥能登の各地域に伝わる「あえのこと」。それぞれの家の主らは1年を無事に過ごせたことに感謝の気持ちを表します。 川口喜仙さん 「暖かい所で、家の中で静かにお休み頂けたらなと思います。年を無事こして頂けたら」 国連の教育文化機関・ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「あえのこと」の神事では、来年2月に新しい年の豊作を願いながら、再び田んぼに神様を送り届けます。
北陸放送