日航機と衝突の海保機、機長らの復唱確認が不完全なまま誤って滑走路進入…操縦室内の音声記録で判明
〈3〉については、▽衝突時、訓練中の副操縦士(当時29歳)が操縦し、左隣で機長(同50歳)が指導していた▽すぐ後ろで別の副操縦士(同34歳)も滑走路を監視していた▽日没後で月も出ていなかった――点などをさらに分析するとした。
事故を巡っては、警視庁が東京空港署に特別捜査本部を設置。業務上過失致死傷容疑で捜査を進めている。
◆羽田空港衝突事故=1月2日午後5時47分、羽田空港C滑走路上で、新千歳発の日航516便(エアバスA350―900型機)と、能登半島地震の支援物資輸送で新潟に向かおうとした海保羽田航空基地所属「MA722(みずなぎ1号)」(ボンバルディア式DHC8型機)が衝突し炎上、大破した。海保機側は機長を除く5人が死亡し、日航機は約1600メートル先で停止後、379人全員が脱出した。