相武紗季「30代が一番私らしい」 “正統派”イメージに縛られていたときは「自分をキラキラに見せたかった」
現在は2児の母となり、育児をしながらドラマやバラエティー番組などで活躍する女優の相武紗季さん(38)。【前編】では、キャリアと育児との葛藤や夫との関係性などについて語ってもらった。【後編】では、「正統派」というイメージに縛られていたという10代から20代を振り返ってもらうとともに、理想の家族像などについて聞いた。 【写真】想像を超える美少女…高校生の相武紗季さんはこちら ※【前編】<2児の母「相武紗季」が語る“夫婦円満”の秘訣 「主人には家の中でも働きまくってもらっています(笑)」>より続く * * * 「上の子が1歳半くらいになったときに、ボロボロになっている自分に気がついたんです」 相武さんは30歳のときに一般男性と結婚、2017年10月に第1子を出産した。相武さんは当時の心境をこう振り返る。 「それまでは自分を顧みる時間も余裕も全然なくて……。それが、子どもが卒乳して、ハイハイしたり、歩けるようになったりしたころから、自分自身のことに目がいくようになったんです。そうすると、こんなところにシミなんてあったかなとか、疲れやすくなって疲れも取れにくくなったなとか、自分の変化に気がつくようになりました」 相武さんは「これまで自分のプライベートに興味がなかった」と話す。 「子どもが生まれるまでは、仕事が中心だったので、一番いい自分はどんなだろうとか、顔の映りが良くなるにはどうすればいいんだろうとか、外から自分がどう見えるかを常に考えてきました。その反動もあってか、プライベートの自分は特に何も考えず、好きなものを着たり、メイクも簡単なもので済ませたりしていました」
■本当の「相武紗季」はどういう人なのか しかし、仕事から距離を取り、子育てに打ち込むことで、気持ちに変化が起きたという。 「子育てを始めて家にいる機会が増えて、自分の時間や母親としての時間が長くなると、なんて言うんですかね……、刺激がなくてつまらなくなってしまったというか。それと、30代後半になったころから体の変化も感じていて、そのこともあって自分に向き合うことが増えていったんです。そのなかで、周囲の人がどう考えているかとか仕事上のではなくて、本当の『相武紗季』ってどういう人なんだろうって考えるようになりました」 そんなときに知ったのが、「カラーコンシェルジュ」の資格だった。現在、取得に向けて勉強中だという。 「2年ぐらい前にこの資格を持っている方に、自分には何色が似合うのか見てもらったんです。そのときに、こういう色のチークとか口紅を使うと良いと聞いて。実践してみると、たとえば、すっぴんにリップを変えるだけで結構血色が良くなって、すごく衝撃を受けたんです。それから、自分はどういうメイクが似合うのかな、そもそもどういうママになりたいのかなとかって考えるようになりました。人にどう見られるかではなくて、素の自分は、何色を着てどういうメイクだと一番生き生きしてるのかなって。それまではストイックに自分を追い込んだほうがうまくいくタイプだと思ってたんですけど、最近は今の自分は何が欲しいんだろう、何が好きで何を必要としてるんだろう、と考えるようになりました」