高橋克典、BS時代劇「大岡越前7」主演で抱負 「続けられるなら、いつまでも頑張りたい」
23日スタートのNHK BS時代劇「大岡越前7」(日曜後6・45、全8話)に主演する俳優、高橋克典(59)が13日、リモート取材会を行った。10年にわたりSMILE―UP.の東山紀之社長(57)が大岡忠相を演じていたが、昨年末に引退したことを受け、バトンを引き継いだ。 【場面カットをもっとみる】「大岡越前7」に出演する高橋克典 「〝あの〟大岡越前に出演できたこと、演じることになったことがとにかく感激で、成功だけを考えて過ごしてました」。高橋が「あの」と称するのは、1970年から名優、加藤剛さんが主演してきたTBSドラマ版。 「子どものころにおばあちゃんと一緒に見てて(ドラマと)家族のあったかさが同時に存在している。今は数字の世界になっていて、あいまいなものを削っていっている時代。大岡裁きは、人間のいい部分をくみ上げて温かい裁きをする。江戸時代のあったかさ、人と人とのつながりを感じていただけたら」 だからBS時代劇版の「イメージがない」ことで、〝前任者〟は意識せず、撮影でも「とにかくやってみるしかないと、いろいろ試行錯誤で、思いついたことをやってみる連続だった」という。 試写を見て「意外とうまくいったかなと、ちょっと安心しました。4話くらいから少しなじんできたかな」と笑顔。高橋・越前として「今までにはないアクティブさを少し意識しています。ちょっと体を使って、強さというか、パワー感をノーブルな上に少し盛っている感じ」に仕上げた。 また「心の奥をまっすぐ見ることを心がけました。目が小さいんで」と笑わせつつ、スタッフからは、その「笑顔」も高橋・越前の魅力だと言われたそう。 一方で「加藤剛さんっておそらく、もともとはすごく真面目で不器用な方なんだと思う。その中で、いろんな感情表現を次々にされて、ものすごく表情豊かにカラフルに作り上げていらした。それがなかなかできていない」と課題も残った。 狙うのは「サラリーマン金太郎」「特命係長 只野仁」に続く代表作としてのシリーズ続投。 「そうなればいいな。もし続けられるなら、いつまでも頑張りたい。50年以上前から関わってきたすべての人の思いを背負って、その思いを無駄にしないように自分にできることは精いっぱいやろうと思ってます」と話した。