スタッフへのお礼は必要?【引っ越しマナー】心付けや差し入れ時のNGマナー
新生活に向けて3、4月は引っ越しの繁忙期です。引っ越しをする際に、依頼をした引っ越し会社の担当者に対して心付けや差し入れなどのお礼を渡すべきか悩むかたも少なくないかと思います。お世話になるのだから感謝の気持ちを渡したいという思いもありますが、実際には渡す必要があるのでしょうか? 今回は、引っ越しのマナーについて、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。 【画像】スタッフへのお礼は必要?【引っ越しマナー】心付けや差し入れ時のNGマナー まとめはコチラ
引っ越しの際の心付けや差し入れは必要?
【元社長秘書のマナー講座】vol. 27 4月に始まる新生活に合わせ、引っ越しの機会があるかと思います。引っ越し当日、引っ越し作業をしてくれたスタッフに、心付けや差し入れなどのお礼を渡すべきか悩むかたもいるのではないでしょうか。実際に渡す必要があるのか、でもお世話になるのだから「なにかお礼を渡したい」という気持ちもありますよね。しかし、近年は「依頼主からのお礼、金銭はいただかないように」と指導が入っている会社もあるため、引っ越し会社への差し入れは、渡すタイミングや品物に気を付けないとかえって困らせる可能性もあるため注意が必要です。今回は、実際に引っ越し会社に対する差し入れの必要性や内容、渡し方についてご紹介します。
実際どうなの? 引っ越し会社のスタッフへの心付けや差し入れは必要?
「心付け」とは、作業などをしてくれた人に対して正規の料金とは別にお礼として渡すお金のことです。一生懸命働いてくれたお礼をしたいと考えるかたもいらっしゃるかもしれませんが、実際に個人的にお礼や差し入れは渡すべきなのでしょうか? 基本的には渡さなくてOK 引っ越し作業をしてくれた会社へのお礼は基本的に必須ではありません。以前は、引っ越しの際の作業員に対して心付けを渡す習慣がありましたが、現在は引っ越しで心付けを渡す人はだいぶ少なくなり、代わりに差し入れをする人が増えたようです。しかし、心付けや差し入れは自分の意思で感謝を示したいと思って渡すものであり、決まりではないことを覚えておきましょう。
それでも引っ越し会社に差し入れしたい場合はどうすればいい?
1. 差し入れは渡すものに注意が必要 引っ越し会社によっては心付けなどのお金を受け取らないよう作業員に指導していることもあります。そのため、事前に差し入れの種類やマナーなどについて確認しておくことが大切です。作業員に対する感謝の気持ちを伝えるとともに、引っ越し作業の助けになるようなものを選ぶのがポイントです。また、自分自身が負担になってしまうような差し入れも避けましょう。 2. 現金以外のおすすめの差し入れ 引っ越し会社に現金以外の差し入れをする場合は、休憩の時に食べられるような飲み物やお菓子などがおすすめです。飲み物を渡す場合は、缶や紙コップタイプなど飲み切らないといけないものよりは、こぼれにくい蓋つきのペットボトルタイプがおすすめです。お菓子も好きなタイミングで個々が食べられるよう個包装されたものを選ぶといいでしょう。また、ウェットティッシュも一緒に渡すと喜ばれますよ。相手の気持ちに立って差し入れの品物を選ぶことが大切です。 3. 現金を渡す場合の金額の目安と注意点 現金を渡したい場合は、依頼先の会社で禁止されていないことを確認してから渡すようにしましょう。渡すお金はむき出しの状態ではなくポチ袋などに入れて渡すのが基本です。心付けは、そもそも感謝の気持ちを示すものなので金額に決まりはありませんが、作業員1人につき1,000~2,000円が相場と言われています。数百円という単位では逆に印象が悪くなりますし、数万円ともなれば恐縮されてしまいます。お昼代として1,000円を渡すかたが多いようです。