警視庁野方署とコンビニが住民を「コンビで守り隊」 店舗で防犯訓練
コンビニ店員に強盗への対処方法や、特殊詐欺の被害を水際で防ぐ手法を身につけてもらうため、警視庁野方署(東京都中野区)は12日、管内のコンビニ店員ら約30人と訓練を実施した。店員らには、学んだことを同僚らと共有してもらう。 【写真】刃物を持った男に脅された想定で、コンビニ店員が対処訓練を実施した=2024年11月12日午後3時6分、東京都中野区野方2丁目、三井新撮影 訓練は「セブン―イレブン中野野方2丁目店」で実施。刃物を持った男が強盗に入ってきたり、お年寄りが多額のギフトカードを買おうとしたりしている状況を想定した。その際に店員らは警察にすぐに通報したり、カードの用途を聞き取ったりする手順を確認した。 署は昨年、コンビニと連携して住民を犯罪から守ろうと、「コンビで守り隊」を結成。管内のコンビニ大手3社(セブン―イレブン、ファミリーマート、ローソン)の計59店舗にそれぞれ担当署員を置き、定期的に店を訪ねて犯罪情勢を伝えるほか、有事の対応について教えてきた。カスタマーハラスメントについての相談にも乗っている。 今回の訓練は、コンビニ側の要望で実現した。署の新實康徳・生活安全課長は「地域密着型のコンビニと警察が強固に連携すれば、安全・安心な街づくりに貢献できる」と話す。同店のオーナー相根晃さん(58)は「署員がよく巡回に来てくれて心強い。より一層、地域に頼られるコンビニを目指したい」と話した。(三井新)
朝日新聞社