F2王者のテオ・プルシェール、IMPUL加入が決定。王者・宮田莉朋の後任は坪井翔|トヨタ2024年スーパーフォーミュラ体制発表
12月12日に2024年シーズンの国内レース体制発表を実施したTOYOTA GAZOO Racing。先日、合同/ルーキーテストが開催されてそのラインアップが注目されていたスーパーフォーミュラの体制も明らかとなった。 【動画】2度のスーパーフォーミュラ王者、野尻智紀が2021年のF1を戦ったレッドブル・ホンダRB16Bをドライブ「すごく興奮した!」 2023年シーズンのトヨタ陣営は、宮田莉朋がシリーズチャンピオンを獲得。しかしその宮田はFIA F2とELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)に挑戦することもあり来季の国内レースには参戦せず。また、ランキング5位となった平川亮もマクラーレンF1チームのリザーブドライバーに就任したため来季スーパーフォーミュラ参戦を見送っており、陣営にとってはエース格がふたり抜ける形となる。しかし、F2王者やホンダ陣営からの移籍組が新たに加入したことで、充実のラインアップとなった。 各チームのドライバーラインアップは、基本的に鈴鹿での合同/ルーキーテストでのラインアップと同じだ。やはり注目は、2023年のFIA F2チャンピオンであり、次期F1ドライバー候補であるテオ・プルシェール。ザウバーのバックアップを受けるプルシェールはTEAM IMPULの19号車をドライブすることになる。チームメイトはKCMGから移籍の国本雄資だ。 また宮田が抜けたことで空いたTOM'Sの37号車には、スーパーGTで宮田と共にタイトルを獲得した坪井翔が収まることになった。坪井はデビューから5シーズンCERUMO・INGINGに所属しており、2023年はトヨタ陣営では宮田に次ぐランキング4位を獲得。悲願の初王座への期待もかかるドライバーだ。チームメイトは笹原右京となる。 その坪井の後任としてCERUMO・INGINGに加入するのが、ホンダ陣営から移籍の大湯都史樹だ。大湯は今季、TGM Grand Prixからスーパーフォーミュラに参戦。7月の富士戦での負傷欠場や、最終鈴鹿ラウンドの憶測を呼ぶ欠場などがあり、9戦中6戦しか出走しなかった大湯だが、その中でポールポジション2回、3位表彰台も獲得するなど、その速さには存分に見せつけた。チームメイトは、かつて大湯とホンダ育成ドライバーとしてしのぎを削った阪口晴南だ。 そしてホンダ陣営からはもうひとり、福住仁嶺が加入する。福住は近年、1台体制のThreeBond Racingで苦しいシーズンを送っていたが、2021年にはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGでランキング2位を獲得したこともある実力者だ。 先日の合同/ルーキーテストでは、KCMGが7号車に小林可夢偉を、18号車に福住と関口雄飛を起用していた。関係者の証言や本人のコメントの端々からも、福住と関口が18号車のシートを争っているのではないかと言われていたが、最終的に福住が小林のチームメイトとしてKCMG入りすることとなった。 なお、KONDO RACINGは山下健太と小高一斗、ROOKIE Racingは大嶋和也を起用する。これは2023年と同様のラインアップだ。 ■TOYOTA GAZOO Racing 2024年スーパーフォーミュラ参戦体制 KONDO RACING #3 山下健太 #4 小高一斗 Kids com Team KGMG #7 小林可夢偉 #8 福住仁嶺 docomo business ROOKIE #14 大嶋和也 TEAM IMPUL #19 テオ・プルシェール #20 国本雄資 VANTELIN TEAM TOM'S #36 坪井翔 #37 笹原右京 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING #38 阪口晴南 #39 大湯都史樹
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