イスラエル軍「緊急の要請」ガザ地区住民に南部への避難呼びかけ
イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区の住民に南部への避難を呼びかけ、「これは緊急の要請だ」と強調しました。 イスラエル軍のハガリ報道官は29日夜の会見で、ガザ地区北部の住民に改めて南部への避難を呼びかけ、「これは緊急の要請だ」と強調しました。また、ガザ地区で人質となっている人数は239人にのぼるということです。さらに29日の空爆で「現場で指揮を執っていた数十人のテロリストが死亡した」と明らかにしました。 イスラエル軍はSNSにガザ地区の海岸を進む戦車とみられる写真とともに、「海岸で確認されたテロリストや攻撃してきたテロリストを排除した」と投稿していて、戦闘規模を徐々に拡大し、イスラム組織ハマスの壊滅を目指しているものとみられます。 こうした中、アメリカのバイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が29日、電話会談しました。ホワイトハウスはバイデン大統領が、ハマスとの戦いを「民間人の保護を優先する国際人道法に合致した方法で行う」よう改めて求めたとしています。 また、バイデン大統領はエジプトのシシ大統領とも電話会談し、両者は29日からガザ地区への人道支援を大幅に増やすことを約束したということです。