<フィギュアスケート>「皇帝」プルシェンコは日本男子の敵ではない?
■アドバンテージになる地元開催 それでも怖いのは地元ソチで行われるホームの利点だ。「4回転-3回転-3回転」のコンビネーションを世界で初めて成功させるなど4回転ジャンプの安定度は、世界で指折りのものがある。観客の大歓声をバックに“銀盤の皇帝”が、奇跡の演技を魅せてもおかしくない。 中庭氏の指摘のように羽生、高橋、町田が照準を定める金メダル争いに加わってくることは難しいとは思われるのだが……。ちなみに、もしプルシェンコが4大会連続五輪でメダルを獲得すれば、フィギュア界では史上2人目の快挙である、過去にスウェーデンのギリス・グラフストロームという“キャメル・スピン”の原型を考案した選手が、1920年、24年、28年で金メダル、32年に銀メダルという4度獲得の記録が残っている。 (取材協力/アスリートジャーナル)