五木村長がダム計画受け入れ表明 構想から半世紀、熊本・川辺川
国が熊本県の川辺川に計画している国内最大の流水型ダムを巡り、水没予定地を抱える同県五木村は21日、村民説明会を開き、木下丈二村長が「流水型ダムを前提とした村づくりに向けて新たなスタートラインに立つべきだ」と述べ、計画を容認する考えを初めて表明した。構想から半世紀以上を経た巨大ダムの着工へ一歩進んだ格好だが、反発する村民もいた。 会場となった五木東小体育館には、村民約140人が集まった。木下氏は「この判断はゴールではなく新たなスタート。村を守り、全力で振興に取り組む」と強調した。 一方で、村民からは「ダムを前提としない振興策は考えないのか」などと反対意見が出た。