SMAPを作った人から高校時代の先輩まで 「あの涙が本当のスタート」――新しい地図を広げた7年の道のり
新しい地図を広げた先にあった苦しかった時期「あの涙が本当のスタート」
そうして番組リニューアル1年を振り返りながら、話題は9月22日で新しい地図が7周年を迎えたことに移る。「あっという間だったよね」と、あらためて振り返る稲垣と香取。草彅も「一言では言えないような……いろいろありましたよね」と噛み締めながら答えたかと思いきや、「汁なし担々麺食べて眠くなってきた」とホンネをポロリ。そんな自由な草彅に香取が「7年!!!」とツッコミを入れてスタジオが笑いに包まれるところも、彼らが変わらずに愛され続ける理由だとしみじみ思う。 2017年11月には『72時間ホンネテレビ』(ABEMA)で、インターネットテレビという形で久しぶりにメディアに顔を出したことを思い出す。初めてのSNSにも果敢にチャレンジし、番組放送中にもゲストが出演してくれるかどうかギリギリの交渉が続いていたという。「僕らには持ち歌がない」といった衝撃的な言葉もあったライブシーンは、ラストに3人の涙も。そんな苦しかった時期を思い返し「あの涙が本当のスタート」だったと力強い言葉を聞くことができた。 「逃げよう。自分を縛りつけるものから。ボーダーを超えよう。塗り替えていこう。自由と平和を愛し、武器は、アイデアと愛嬌。バカにされたっていい。心をこめて、心を打つ。さあ、風通しよくいこう。私たちは、新しい地図」とは、2017年9月22日に配信された新しい地図のメッセージ動画のフレーズだ。 「心を込めて、心を打つ」と発信した通り彼らは一歩一歩、誠意を込めて歩みを進めてきた。それこそどんなに逆風が吹こうとも、どんなに回り道になろうとも。そして振り返れば、「さあ、風通しよくいこう」というフレーズを地で行く形で軽やかに活躍の場を広げている。 それぞれの個性を活かしてさまざまな作品を生み出し、懐かしい面々との再会も果たしてきた。そのなかには香取と中居正広の共演もあった。先日は、3人で地上波の音楽番組にも出演することもできた。それこそ世間をザワつかせながら、また彼らはまだ見ぬ新しい世界を開拓し続けていってくれるに違いない。そんな姿を末永く見届けていきたいものだ。
佐藤結衣