アートで融合、異業種の技 芸術・林業・左官のチームが富山県射水市で発足、制作通し課題解決目指す
芸術家ときこり、左官による異業種プロジェクトチーム「ゼブラーマンズ」が富山県射水市で発足した。3人の技を融合させてアート作品や家具などを制作し、それぞれが属する業界の課題や社会問題の解決を目指す。24日はチームが拠点とする同市西高木(小杉)のアトリエで作品のお披露目会があった。 メンバーは芸術家の開発欣紀さん(30)=射水市、林業を営む斎藤李樹さん(32)=砺波市、左官職人の中村健介さん(29)=射水市。それぞれ「芸術家として活動をどう広げるか」「木を切って売るだけではないビジネスモデルはないか」「いかに左官の認知度を高めるか」といった悩みを抱えていた。 地域活性化や社会課題の解決に取り組む一般社団法人とやまのめ(射水市)が3人を結び付けた。チームは今後、林業や左官業の伝統継承やPR、廃材の利活用につながる創作活動に取り組む。新メンバーを募集している。 お披露目会では開発さんが制作を指揮し、斎藤さんが用意した建築廃材や、中村さんの鏝絵(こてえ)を取り入れた壁画作品、ゼブラカラーのオリジナルチェアなど独創的な作品を披露。開発さんは「唯一無二の作品づくりをさまざまな課題の解決につなげていきたい」と話している。