「野党が200議席獲得すれば、野党党首らが自らを赦免する」との主張に　「あり得ないこと…赦免権は大統領にある」

■与党代表の「金浦をソウルに編入」論を「市民を愚弄するもの」と批判 　祖国革新党のチョ・グク代表は4月10日の総選挙を2日後に控えた8日、京畿道・ソウル地域を回りながら、「金浦（キンポ）をソウルに編入」論を掲げた与党「国民の力」のハン・ドンフン非常対策委員長と尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領に対する「戒め遊説」を続けた。 　チョ代表は京畿道金浦市沙隅洞（サウドン）の金浦アートホール前で、記者団に「国民の力のハン・ドンフン非常対策委員長は『木蓮の花が咲く頃に金浦はソウルになっているだろう』と述べた。木蓮は咲いたばかりかすでに散った。今は桜が咲いている」と語った。さらに「ハン委員長は最近には『金浦は事実上ソウルではありませんか』と言った。金浦市民とソウル市民を愚弄する発言だ。事実上（ソウルに金浦を編入）できないと自白したもの」だとし、ハン委員長を批判した。 　チョ代表は「野党圏が200席を獲得したら、（最大野党）共に民主党のイ・ジェミョン代表とチョ代表が自らを赦免するだろう」というハン委員長の主張に対し、「赦免権は大統領にある。あり得ない話だ。（ハン委員長が）とんでもない話をするのは恐怖を煽るため」だとし、「民主党と祖国革新党が合わせて200席を確保すれば、（大統領夫人の）キム・ゴンヒ氏およびその実母チェ・ウンスン氏の（ドイツモーターズ）株価操作犯罪を捜査できる。200席を我々（野党）が確保すれば、キム・ゴンヒ氏が法廷に出頭する姿を皆が見ることになるだろう」と応酬した。 　同日、チョ・グク代表は京畿道金浦市と軍浦市、城南市の慰礼（ウィレ）新都市とソウル銅雀区（トンジャック）の崇実大学を順に回った。京畿南部では国民の力の「金浦ソウル編入論」の問題点を浮き彫りにする一方、ソウル銅雀乙に出馬した国民の力のナ・ギョンウォン候補をターゲットにした「戒め遊説」だ。 　選挙運動最終日の9日、チョ代表は釜山（プサン）、大邱（テグ）、光州（クァンジュ）、ソウルを順に訪れるなど、全国を股にかけて遊説に出る。選挙運動を始めた光化門（クァンファムン）広場に集結し、選挙運動を締めくくる予定だ。祖国革新党のキム・ボヒョプ報道担当は「光化門広場は国政を壟断した朴槿恵（パク・クネ）元大統領を下野させたところであり、ろうそく革命を継承して検察独裁政権の早期終息のために行動する政党になるという意味がある」と述べた。 コ・ハンソル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )