富士山山頂で3人心肺停止 1人は行方がわからなくなっている日野市の男性 22日を最後に交信途絶える
FNNプライムオンライン
富士山の山頂の火口付近で登山者とみられる3人が倒れているのが見つかりました。3人はいずれも心肺停止の状態だということです。 静岡県警によりますと、6月21日に富士登山に行くと家族に告げて行方がわからなくなっていた東京・日野市の男性について、県警の山岳遭難救助隊が捜索していたところ、山頂の火口で3人が倒れているのを発見しました。 3人のうちの1人は行方がわからなくなっている日野市の男性だということです。 3人はいずれも意識はなく心肺停止の状態で、26日午後5時現在、警察が救助活動を行っています。 県警によりますと、富士山に向かったとみられる登山者では、日野市の男性のほか、都内在住の別の男性の行方不明者届を受理しているということです。 静岡・富士山の須走口から、広瀬修一キャスターが最新情報をお伝えします。 ここは標高2000メートルの場所で、今はこの先の山は開かれておらず、大きな看板には「積雪のため通行止め」と書かれています。 横に大きな柵があり、「警告」と書かれている通行禁止を訴える看板を見ると、「7月上旬まで」と書かれていますが、自己責任ということで、柵の脇の方から登山に向かっていく人はいるといいます。 先ほど、今回発見された男性の関係者に詳細を聞いたという都内在住の人に話を聞くことができました。 今回見つかった男性は、先週金曜日の21日に山に入ったとみられるということです。 そして22日朝のご来光を写真で撮り、午前10時に山頂にいる様子の写真も家族に送っていて、それが最後の家族間との交信通信だということです。 また関係者の話によりますと、その男性はショートスキーをかつて火口付近でしたことがあるということで、今回もショートスキーのために山に登って行ったという話があるそうです。 一方で、男性が写真を送ってきた土曜日、その翌日の日曜日は山頂付近で強風が吹いていたということです。 日曜日に山岳救助隊が救助に向かったところ、強風のために引き返してきたというような天候の中で、今回男性は行方がわからなくなったとみられます。 ――富士山は今、登山が可能な状態なのか? 山開き自体はしていないが、あくまでも自己責任で山の上の方に登っていく人はいるといいます。 ヘリコプターから撮影されている映像を見てみると、真っ白の状況、雪というよりも凍っているような状況の山頂付近が確認できます。 周囲の方に話を聞くと、山頂付近はこの時期40~50メートルの風も吹くという話もあり、スキーはおろか登山も難しいような悪い天候状況であるということです。
テレビ静岡
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