堺市が大阪保護観察所などと連携協定 再犯防止・更生支援の推進が目的、全国初
堺市は11日、再犯防止や更生支援の推進に関する連携協定を大阪保護観察所や大阪刑務所などの関係機関と締結した。ネットワークを強化して矯正施設を出た後に切れ目のない支援体制を構築するほか、保護司の面談場所として公民館など公共施設を提供する。市によると地方自治体がこうした協定を結ぶのは全国初。 この日堺市と協定を結んだのは、大阪保護観察所▽大阪刑務所▽西日本成人矯正医療センター▽大阪少年鑑別所▽堺市保護司会連絡協議会▽堺市更生保護女性会-の6機関。 今年5月に大津市で保護司の男性が保護観察対象者に殺害された事件を受け、堺市は7月に市保護司会連絡協議会と意見交換会を開催。主に保護司の自宅で行っている面談について「夜間・休日も利用可能な場所の確保が必要」などの意見があったという。 市保護司会連絡協議会の森田総一会長は「一元的な対応や地域の理解が共生社会に向けて大きな力になる。公共施設での面談は他の人の目があり、安心につながる」と期待を寄せた。