【雪上走行インプレ】ホンダ「クロスカブ110」軽くて振り回せる! 積極的に操作する楽しみがある
雪道を普通に走ってしまうクロスカブ110
雪国のお正月。降りしきる雪の中で年賀状を配達する郵便カブの姿を子どもの頃からTVなどで見ているため、スーパーカブと雪道の相性は良いんだろうなと漠然と思っていた。しかしだ。「こんなに走りやすいとは思っていなかったよ~っ!」思わずそう叫んでしまうくらい、このクロスカブは雪道をフツーに走ってしまったのだ。ただ今回試乗したのはカスタム車両。サスペンションなど各部がカスタムされているということは記しておきたい。とはいえ2輪で雪道をこれほど軽快に走ることができるとは思わなかったのは事実だ。 【写真はこちら】「クロスカブ110」の雪上走行シーン この悪条件で走りやすいと感じたポイントのひとつは「エンジン特性」。低回転域からトルクを生み出すロングストロークの特性と自動遠心クラッチのつながり方が絶妙で、空転を最小限に抑えて発進できるのだ。また幅広のバーハンドルによる操作がダイレクトなのもよい。車体操作しやすいのでバランスをとりやすく、リアが滑ったときなどの対処も即座にできる。「こりゃ楽しいぞっ!」ついペースが上がっていく。 ただサスペンションが3cm伸ばされ、車高が上がっているのは凹(低身長)的には不安材料。両足で漕ぎながら進むことができなくなってしまうからだ。といっても全体で見るとクロスカブで雪道はアリ中のアリ。やはりスーパーカブを筆頭とするカブシリーズを雪上の王者だと認めざるを得ないのか。
横田和彦