朝日新聞の新社長会見<質疑応答(2)>
朝日新聞の新社長に就任した渡辺雅隆氏と新会長の飯田真也氏は5日、大阪市内で就任記者会見を行った。会見には高田覚(さとる)取締役も出席した。 以下、会見の質疑応答部分。
■質疑応答
──年内に再生計画をまとめられると。最初の方に第三者機関の提言を踏まえて朝日新聞の見解を伝えるとあるが 渡辺 第三者委員会につきましては、今月中に提言をいただけるのではと思っている。もし今月中に提言をいただけることになれば、そう日を置かずにご説明をさせていただけばと思います。 ──販売について、いろいろと言われているところもあるが、どのように見ているか 飯田 読者の皆様から大変厳しいご叱正を頂いておりますので営業現場は厳しい状態です。 ──いま検証作業が続いているとはいえ、吉田調書、慰安婦の問題、池上さんのコラムについて、どうしてこのようなことが起こってしまったと考えているのか。30年前から続く慰安婦問題報道について、長く記事をみていると思うが、どういう思いでみていたか 渡辺 吉田調書についてはPRC(報道と人権委員会)からの大変厳しいご指摘を受け、それは真摯に受け止めていかなければと。慰安婦とコラムについては、第三者委員会にいろんな検証をお願いしているところなので、私からお答えするのは差し控えさせていただきたい。特集問題については、長年放置したということで、たくさんの方からご指摘を受けました。取締役の1人として大変責任を感じている。 ──特別顧問というのは、きょうでいなくなったということでいいのか 渡辺 特別顧問はもう規定上なくしました。木村は顧問を辞退したので、木村はもう顧問ではないです。 ──木村社長は一連の問題の責任をとって辞任したということでいいのか 渡辺 顧問就任というのは、これまでの情報を得るということで委嘱し、いったんはそういう方向で動き出したが、様々な方からいろんなご意見を頂き、そのご指摘を真摯に受け止め、朝日新聞が新たなスタートを切ることを願ってということで、聞いております。