ペルー国営製油所から原油流出 5カ所の海岸が汚染される
ピウラ、ペルー、12月23日 (AP) ― ペルー北西部で太平洋に面したロビトス地区の海岸で12月22日、生態系と観光を含む経済活動の脅威となっている原油流出事故による海岸の清掃作業が始まった。 原油流出事故は、国営のタララ製油所から約10キロ離れたピウラ県で発生した。 5カ所の「優良海岸」が汚染されたと、ロビトス地区の市長は嘆く。 「観光や漁業、フジツボの採取、ロブスターなど地元市場に出す魚介類の採取など、まったく健全な海岸が5カ所も損なわれている」 新たな環境災害は、国営石油会社「ペトロペル―」が引き起こしたもので、同社は声明で、「ラス・カプラナス海岸の南10キロに位置するタララ製油所の海底ターミナルで、石油を積み込む前の作業中に、海中の石油の存在を検知した」と述べている。 ペトロペル―社は、事態は即座に収拾され、予防措置として21日朝に操業を停止したと述べた。 流出はロビトス地区の海岸数カ所に拡散しているが、同社は事故や流出した原油の量について詳細を明らかにしていない。 環境評価監視機構は、環境モニタリングを開始したと報告。 ペルーでは2022年、トンガの海底火山噴火の影響で同国最大級の原油流出事故が発生している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)