夫婦共働き、財布は別で家計は折半です。部下に食事をおごると「余裕があるなら家にもっとお金を入れて」と夫婦げんかになるので、財布を1つにまとめるべきでしょうか?
図表1
財布は2つのままでも構わない?
財布を1つにすることに抵抗を覚える理由はいくつもあり、「自分がいくら稼いでいるのか相手にすべて教えたくない」「自分の自由になるお金がなくなるのは嫌」などの理由がよく上げられます。 前段のように共有口座で管理すると、財布は2つのままです、夫婦それぞれの手元には自由なお金が残ります。それぞれの手元に残る金額があれば、ついつい使ってしまい、貯まりにくいというデメリットが解消されたわけではありません。 冒頭のように、「部下に食事をおごる」という支出が夫のお小遣いから出ていても、貯蓄が計画通りに貯まっているのであれば、問題ないといえるかもしれません。ただ、思ったより目標金額に届いていないなら、少し家計に入れるお金を増やすというお願いはできるでしょう。 「余裕があるなら家計に入れて」ではなく、「来年旅行に行くための積立金額が目標金額に届きそうにないから、毎月の貯蓄金額をいくら増やそう」など、家計管理を目的ごと、目標金額ごとに整理する習慣を身につけていると、都度の見直しに納得した理由が説明でき、夫婦お互いが納得できる家計の管理ができるようになります。 大事なのは、財布をまとめることではなく、1つでも2つでも目的が達成できるのかという点であることを忘れないようにしましょう。 執筆者:當舎緑 社会保険労務士。行政書士。CFP(R)。
ファイナンシャルフィールド編集部