eスポーツ大会で“選手にチートが付与される”騒動を受けアンチチートシステムが調査…「うちの脆弱性ではない」と結論
『Apex Legends』競技シーンにおける北米地域予選にて、3月18日未明に発生した「選手にチートが付与される」問題を受けて、同作に導入されているアンチチートシステム「Easy Anti-Cheat」が脆弱性を否定しています。 【画像】大会中に起きたチート騒動、選手の驚く表情(全2枚) ◆Easy Anti-Cheatに起因するRCE脆弱性が悪用されていないと確信 この騒動は、国際大会への出場権をかけた地域予選の決勝戦にて、DarkZero EsportsのGenburten選手とTSMのImperialHal選手に、フィールド上にいる敵の位置が表示される(いわゆるウォールハック)チートや、全く別の方向にいる敵に弾があたる(ホーミング)のようなチートが付与されてしまったというもの。 また、ImperialHal選手に関してはアカウントをBANされてしまい、翌19日未明時点でもBANされたままであると自身のXで語っています。 この事態を受け、試合は延期となったほか、国内外のSNSでは『Apex Legends』が採用するアンチチートシステム「Easy Anti-Cheat」や、Source Engineなど、どの部分に脆弱性があったのかという憶測に溢れました。 また、Easy Anti-Cheatは『フォートナイト(Fortnite)』や『Dead by Daylight』といった人気作にも用いられていることから、同アンチチートシステムを用いたゲームタイトルのプレイをやめたほうが良いのではという言説も流れています。 そんな中、Easy Anti-Cheatは発生から16時間後にXを更新(余談だがこの更新は同アカウントにおける約5年ぶりの投稿)。その内容は「Easy Anti-Cheatにおけるリモートコード実行(RCE)問題に関する最近の報告を調査しました。現時点ではEasy Anti-Cheatに起因するRCE脆弱性が悪用されていないと確信しています」というもの。今回の騒動の原因ではないことを明言しています。 Easy Anti-Cheatの問題ではないとすると、そのほかの採用タイトルをプレイしても問題はないとみられますが、依然として本稿執筆時点では原因ははっきりしていません。引き続きRespawn Entertainment、Electronic Artsからの発表が待たれます。
インサイド Okano
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