ここはまさに猫天国! ハワイ、ラナイ島で暮らす幸せなニャンコと、日本人女性
セレブたちがお忍びで通うリゾート地、ハワイ諸島ラナイ島。彼らがこっそり訪れて、猫を愛でているという!? 保護猫施設に潜入。快適すぎる猫たちの暮らしと、そこで働く日本人女性に密着した。 【写真8点】ハワイ、ラナイ島の保護施設で暮らす猫
人口3000人に対して、保護猫の数808匹!? アメリカ全土が注目する保護猫施設
ハワイ諸島の中で1番小さな島、ラナイ島。人口約3000人のその島で、現在850匹もの猫が保護されている施設がある。それが世界中の猫好きが憧れる、猫の聖地「キャットサンクチュアリ」だ。 丘の上に建つその施設は、広々とした草原を柵でしきり、そのなかにはいくつかの小さな小屋が点在する。柵の中には隠れやすい茂みや、爪を研いだり木登りをしたりする大きな木もあり、猫たちはそこで日々のびのびと過ごす。 「ラナイ島には1年で卵を1つしか生まない、ハワイシロハラミズナギドリという希少な鳥が生息しています。その鳥と卵を狙うたくさんの野良猫が以前から問題になっていて、かつては鳥の保護のために猫を駆除していた例もあるそうです。その猫をここで保護すれば、鳥も猫も同時に守ることができると2009年にこの施設が設立されました。現在は、昨年のマウイ島の火事から保護された子たちも220匹やってきて、合計808匹という数にまで増えたんです」 と、キャットサンクチュアリのスタッフである優・バトゥーンさん。その足元にはたくさんの猫が集まってきて、ニャーニャーと鳴いている。 ここでは猫にストレスを与えないことを徹底、人慣れした猫とそうでない猫、さらに老猫と若い猫など、性格や属性によって猫の暮らすエリアを分けている。 「人に慣れていない子のエリアには猫たちが隠れられるスペースを用意し、逆に人間に慣れている子たちのエリアではお客さんたちにたくさん撫でてもらう。人間嫌いな子でも周りを歩く人の気配は感じますから、そこから徐々に慣れてもらおうという狙いです。老猫エリアは、自分で毛繕いができなくなってきた子もいるため、ブラシを置いて訪れたお客さんにブラッシングしてもらっています。猫たちもとっても気持ちよさそうですよ」 そう優・バトゥーンさんが言うように、ここキャットサンクチュアリは誰でも訪れてOK、いつでも猫と触れ合うことができる。活発な若い猫と一緒に遊んだり、老猫のブランシングをしたり。1日中猫と過ごしたってかまわない。だからこそ世界中から猫好きが多くこのラナイ島に訪れ、さらに猫好きの間では「死ぬまでに一度は訪れたい聖域」と言われているほどだ。また猫を飼いたいと思っている人たちは、アメリカ全土から訪れているという。 広々とした草原の上、海から噴き上げる風が心地よく、猫ならずともリラックスしてしまうその場所で暮らす猫たち。訪れた人のなかから「この子を引き取りたい」という申し出があれば、キャットサンクチュアリは審査を経て猫を譲渡、これまで1000匹以上が新たな家を見つけているという。