辺野古・新基地建設現場、作業船がサンゴ傷つけたか くい打ち試験作業、関連の可能性 沖縄
米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、防衛省が大浦湾のサンゴを破損させた可能性があることが7日、複数の政府関係者への取材で分かった。 【最新画像】辺野古、くい打ち試験作業の様子 関係者によると、現場は大浦湾北側のA護岸付近で、7月に入ってから作業船の一部でサンゴを傷つけたとみられる。A護岸の建設予定地では1日にくい打ち試験の作業を始めており、サンゴ破損に関連している可能性もある。 防衛省は1日からくい打ちの手順などを確認するためとして試験に向けた作業を開始。A護岸付近にクレーン船が到着し、3日に鋼管を海中に降ろすなど、くい打ち試験の作業を進めた。 試験は4日にも実施予定とされていたが、延期となり、5日は作業しなかった。理由は明らかにしていない。5月には工事進展に向けて大浦湾側に生息するサンゴ類の移植作業に着手した。県は移植許可の条件に作業や海の様子を報告するよう求めている。 辺野古の工事では過去に防衛省が設置した浮標灯(ブイ)や浮具(フロート)を固定していたアンカーが流され、サンゴや海草藻場を破損した事例がある。