能登復興へ東北からバトン、宮城 閖上で輪島の和太鼓グループ演奏
東日本大震災の津波で大きな被害が出た宮城県名取市閖上地区で6日、「閖上復興まつり~絆~」が開かれた。能登半島地震の被災地へ復興のバトンをつなごうと、石川県輪島市の和太鼓グループ「輪島・和太鼓虎之介」が招かれ演奏を披露。メンバーの中高生ら7人が力強く太鼓をたたくと、観客から大きな拍手が送られた。 メンバーの一人、輪島高3年の川端光太朗さん(17)は、被災した自宅で今も暮らしている。「拍手から元気をもらえた。輪島も一歩ずつ進んでいきたい」と話した。 閖上復興まつりは、地元の「閖上太鼓保存会」の結成30周年を機に2022年に始まった。今回で3回目。同保存会は震災でメンバーのうち2人が犠牲に。復興支援のため輪島の虎之介が震災後に名取市を訪れ、太鼓演奏で共演して以来、交流が続いている。 保存会代表を務める三浦勝治さん(45)は「震災では全国から支援をいただいた。今度は自分たちの番。少しでも力になりたい」と話した。この日は会場に、能登地震の被災地支援の募金箱や能登の物産コーナーも置かれた。