重くセンシティブなテーマに真摯に向き合った異端の名作『Katawa Shoujo』がSteam配信決定。ヒロイン全員が身体に障碍を持つという海外発の美少女ゲームで、ショッキングなタイトルながら、登場人物の苦悩や希望を丁寧に描いたシナリオは高い評価も
海外のゲームスタジオ「Four Leaf Studios」は、ビジュアルノベル『Katawa Shoujo』を2024年の8月16日からSteamとItch.ioで配信することを発表した。 『Katawa Shoujo』画像・動画ギャラリー タイトルを一見すると非常にショッキングで侮蔑的な内容に思えるかもしれないが、実は登場人物の状況に対して真摯に向き合ったシナリオの完成度の高さから、海外のみならず日本でも高い評価を受けている作品である。 同作は「Four Leaf Studios」が2012年に同人作品として発表したもので、すべてのヒロインが身体になんらかの障碍を持つ、という極めて異色の設定を持った美少女ゲームだ。 タイトルに含まれる「Katawa」、すなわち「かたわ」は、身体に障碍を持つ人々に対する侮蔑的なニュアンスを持つ言葉として、日本では多くのメディアで放送禁止用語とされるなど、一般に避けられるものだ。ただしこれは海外出身の開発者たちがそうしたニュアンスを知らなかったことによるものらしい。 舞台となるのは現代日本のどこかにある架空の障碍者学校「山久高校」。主人公は先天性の心臓疾患が見つかったことで、長い闘病生活を経てこの学校に編入することになる。 ゲームとしては一般的なビジュアルノベルの形式であり、選択肢を選びながら5人のメインヒロインいずれかのルートを選んで物語を読み進めていくことになる。 センセーショナルなタイトルを持ち、また扱うテーマもセンシティブなものである本作だが、障碍を持った登場人物たちに対して真摯に寄り添い、その内面を丁寧に描いたシナリオは高い評価を得ている。 ただし設定が設定だけに登場人物によっては重い過去を背負っている場合もあり、ルートによってはかなり辛い展開になることもあるという。そうした物語に耐性がない人は注意が必要かもしれない。 スクリーンショットでは英語テキストとなっているが、本作は日本語対応済み。公開は8月16日となっているが、Itch.io版が公式サイトで配布されているオリジナル版と同じものであるのに対し、Steam版はアダルトコンテンツを削除したバージョンとなっているとのこと。詳細に関しては公式サイトなどをご確認いただきたい。
電ファミニコゲーマー:恵那
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