「アニメーター」として働いている娘が電話で「毎日忙しい」と愚痴をこぼしていました。具体的にどのような仕事をしているのでしょうか? また「年収」が少し心配です…。
アニメーターと一口に言っても、活躍の場は多岐にわたりますが、アニメや漫画などといったエンターテイメントコンテンツが好きな人にとっては、憧れの職業のひとつかもしれません。 しかし、アニメーターの仕事は、労働環境や給与待遇があまりよくないというイメージをお持ちの方も少なくないはずです。 今回は、アニメーターの仕事内容や平均年収を詳しく解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
アニメーターってどんな仕事?
アニメーターとは、アニメ制作の現場において主に「原画作成」や「動画作成」の作画を担当する仕事のことです。最終的に自然に見えるようアニメーションにしていきます。 何十枚・何百枚もの静止画をつなぎ合わせて、キャラクターの繊細な動きを出し、アニメを観る人たちに感動を与えたり、ワクワクさせたりする重要な役割を担う仕事です。 アニメーターとして活躍するためには、アニメ制作会社に就職するのが一般的ですが、最近ではアニメ制作を手がける個人事務所に就職したり、フリーランスのアニメーターとして活躍したりする人も少なくないようです。 ただし、文化庁が公表した一般社団法人日本アニメーター・演出協会「アニメーション制作者実態調査2023」によると、アニメーターとして活躍する人のなかには、精神的・身体的な疲労に悩んでいたり、過密スケジュールによる過重労働に困っていたりする人も多いようです。 好きなことを仕事にすることで、やりがいや楽しさを感じやすいものの、拘束時間の長さや過密スケジュールによってストレスに悩まされやすい仕事ともいえるでしょう。
アニメーターってどんな人に向いている仕事?
アニメーターとして活躍するためには、特別な資格は必要ありません。しかし「デッサン力」や「画力」は必須のスキルだといわれています。 ただ絵が上手なだけではなく、パソコンを用いて編集をしたり、デジタルツールを活用できたりしなければならず、相応の知識やスキルも求められると考えられます。 そのほかにも、細かな作業を長時間続ける必要があるため、「根気や忍耐力」が求められるだけでなく、チームで1つの作品を作り上げるために「コミュニケーション能力」も必要だと考えられます。さらに、イレギュラーにすぐに対応できる「柔軟性」も重要なスキルといえるでしょう。 採用後すぐに即戦力として活躍するためには、美術大学や専門学校を卒業し、アニメーターとしてのテクニックを習得しておくことをおすすめします。