《ススキノ首切断》18歳から「自殺未遂」を繰り返していた田村瑠奈被告...有名精神科医が指摘する「両親の確かな愛情」と「精神科医だった父親の信念」
瑠奈被告は18歳ごろから自殺未遂を繰り返す
「瑠奈被告は中学から不登校になり、通っていたフリースクールにも行かなくなった。そのうちに『躁うつ病』と診断されたとのことですが、通院もしなくなり、精神科医の修被告が薬を処方していた」 さらに瑠奈被告は、18歳ごろから自殺未遂を繰り返すようになり、「田村瑠奈は死んだ」「田村瑠奈の身体には5~6人の魂が入っていて、身体を借りているだけ」などと訴えるようになったという。 「それから現在までに自分が『田村瑠奈』だという認識はないとのこと。おまけにときどき話し方が別人のようになったり、空虚を見つめて『妄想の恋人』と会話や結婚式までしたこともあった。両親は瑠奈が不安定にならないように妄想を肯定もしなければ否定もしないように注意していたということです」 はたから見ればいびつな状態の家族に見えたかもしれない。だが、精神的に不安定な娘を両親は慈しみ、苦しみ悩みながらも自分たちの手元において暮らしていた。 それが田村一家の望んだ「家族のカタチ」だったのかもしれない。だが、そんな日常は終わりを迎える。 「家族にとっても絶望的な、悲しい事件です」 そう話すのは精神科医の和田秀樹氏。 「瑠奈被告の症状については私自身が診察したわけではないので細かいことは分かりませんが」と前置きをした上で、事件について次のように推測する。 「精神科医のお父さん(修被告)は彼なりの精神科医としての信念があり、娘と接していたと思います。娘に従う、好きにさせる、というような育児方法は、いわゆる発達障害や不登校などの行動がある子どもと接する上では一般的な対応なんです。叱らないことでその子の自己愛や自己肯定感を損なわないようにする。これがセオリーなんです。 当然、そうやって接していくうえでうまくいかなければやり方を変えることはあります。ですから医師として客観的にみても瑠奈被告の両親の育て方がおかしいとは思えません」 しかし、逮捕後に修被告が精神科医だったことがわかると、「精神科医なのになぜ娘の凶行を止められなかったのか」「治療をしていたのか」などとの批判する声が上がった。 後半記事「《ススキノ首切断》「娘がクラブで知り合った人と遊びに行く」は両親にとって“子育ての成功”だった...? 「予期せぬ性被害」が導いた「地獄の始まり」の可能性」では引き続き、和田氏から解説してもらう。
週刊現代(講談社)
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