【長崎】太陽光発電「高効率電力変換器」の実用化に向け長崎総合科学大学が実証実験
NCC長崎文化放送
脱炭素社会の実現に向け期待が膨らみます。 【写真】総科大「高効率電力変換器」の実用化に向けた実証実験
長崎総合科学大学は太陽光発電から効率よく電力に変換するシステムの開発とその実用化に向けた実証実験を開始すると発表しました。 長崎総合科学大学は再生可能エネルギーの技術を持つ「NTTドコモ」と「NTTデバイスクロス・テクノロジ」との3者の共同事業として取り組みます。12日、長崎市役所で開発実証に関しての基本合意書を締結しました。 CO2排出ゼロの太陽光発電による電気を送電ロスが少なく利活用するエネルギーネットワークの開発を目指します。既存のシステムと比べ電力の損失が20パーセントほど少なくなり小型化や軽量化に加え、CO2の削減も見込める「1200V級直流給電網」による次世代型の電力供給システムとして期待されます。 長崎総科大・黒川不二雄学長: 「これまでは65%しか電力は供給できなかったこの装置を使うと85%の電力を末端まで送ることができる。太陽電池の大きさも小さくで済むし、エネルギーを1回貯めるバッテリーも小さくなるので、コストが下がる。電気を使う量はこれから増えてくるが、CO2は削減できる」 実証実験は長崎市宿町の長崎総合科大学・新技術創成研究所で来年の秋ごろから始まる予定です。
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