「お茶の間受けがピカイチ」小泉孝太郎にテレビ出演オファーが殺到している「納得の理由」…若者向けのトガった番組は時代遅れに?
『ヒルナンデス!』『ニノさん』『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』『水曜日のダウンタウン』……。数々の人気番組の構成作家を務める飯塚大悟氏が、変化の激しいテレビ業界のこれからを読み解く。 【ランキング】「スタジオで嫌われているMC」不名誉の1位となった、超人気者の名前
若い人を意識した番組作りに変化が…
ここ数年間、テレビ業界では「コア視聴率」を狙うことが重視されてきました。コア視聴率の定義はテレビ局によって違うのですが、基本的には「40代以下の、若くて購買意欲が高い層の視聴率」です。 この数字が高い番組ほどスポンサーに「購買意欲が高い層が観ていますよ」とアピールがしやすく、広告収入につながるという考え方から、「若い人を意識した番組作り」が進められてきました。 ところが、1~2年前からこの風潮に変化が現れました。「そうはいっても、やっぱり個人視聴率(世帯内の家族のうち、誰がどんな番組を視聴しているかを示す数字。コア視聴率のように特定の年齢層の視聴率を指さない)を広く獲りにいくことが大切だよね」と考える、いわば回帰現象が起こっているのです。
'25年、小泉孝太郎の活躍が如実に
若者に評価されるトガった番組より、結局はシニア層も含めたお茶の間に広く受け入れられる番組のほうが、スポンサー受けもよく、より収益につながるのでは? という見方に変わりつつあるといえます。 その象徴が、ニューヨーク、見取り図、モグライダーら人気若手芸人を集結させた『ジョンソン』がわずか1年で終了し、それに代わって中居正広さん、ヒロミさん、東野幸治さんがMCを務める『THE MC3』が始まったことです。実力も知名度も確かなタレントが中心にいる「王道のお茶の間番組」が復権しているのです。 その変化のなかで、いま仕事が増え続けているのが小泉孝太郎さんです。 「シニア層受けも欲しいが、かといって昔のような大御所MCの起用ばかりには頼りたくない」というテレビ局の思惑にピッタリあてはまる小泉さんに、MCの依頼や特番へのオファーが殺到しているんです。'25年、テレビの「個人視聴率回帰」の流れがさらに進むなかで、小泉さんの活躍が如実になると思います。