ずらっと洋式、和式トイレから一新 広島の上野学園ホール、3月1日利用再開
トイレの大規模修繕工事で公演を休止していた広島市中区の上野学園ホール(県立文化芸術ホール)は近く工事を終え、3月1日にホール利用を再開する。ずらっと並んでいた和式は1室だけにし、残り全てを温水洗浄便座付きの洋式に一新した。ホールがX(旧ツイッター)で紹介すると「すごいハイテクになってる」と喜びの声が相次いでいる。 【写真】改修前の上野学園ホールの地下トイレ(2023年3月) 大半の観客が使う地下の個室トイレは男女計23室で、8割以上が和式だった。中でも女性トイレは17室中15室が和式。公演の休憩中は、たった2室の洋式を求める人で長蛇の列ができていた。 改修工事後は男性用が1室減り、おむつ交換台のスペースに。男女計22室は全て洋式となった。半円状の膨らみがあるスライドドアを採用し、個室内に十分な広さを確保した。個室ごとのライトが空室時は青、利用時は赤に点灯し、スムーズな人の動きを促す仕掛けになっている。 ホールは昨年12月の工事開始以来、修繕の経過をXで公開してきた。ほぼ工事を終えた様子を13日に投稿したところ「社会の意識が変わった。よかった」「あのトイレ空間がここまで変わるんや」などのコメント付きで続々と引用されている。 中田和宏館長は「これまでご迷惑をお掛けしていた。快適に使えるトイレができたので、安心して公演を楽しんでほしい」と話している。
中国新聞社