神馬疾走 島後三大祭り「御霊会風流」 8頭が拝殿向かい、全力で駆け上がる 島根・隠岐の島
島後三大祭りの一つで島根県指定無形民俗文化財の「御霊会風流(ごれえふりゅう)」が、島根県隠岐の島町下西の玉若酢命神社で営まれた。神馬8頭が参道を駆け上がる「馬入れ神事」が、町内外から来た観衆を沸かせた。 【動画】神馬疾走 隠岐の島 島後三大祭り「御霊会風流」神馬が参道駆け上がる 隠岐の島で「御霊会風流」
祭りは隠岐諸島にある神霊を総社に集めて御霊会を催すのが由来。午前中に東郷、西郷、下西など各地区から馬が出発して神社を目指した。途中、新築や出産といった祝い事があった民家やひいきの事業所に立ち寄り、馬付きには酒やつまみ、馬にはスイカやニンジンが振る舞われた。 5日午後3時ごろに始まった境内への馬入れでは、6人の馬付きが大きな掛け声で神馬を全力で走らせて勢いよく随神門をくぐり、拝殿前にたどり着いた。 続いて神職や氏子による神幸祭行列があり、8頭の馬たちが勢いよく旅所のある坂を駆け上がった。 新型コロナウイルス禍で中断されていた屋台の出店も再開し、多くの人が食べ歩きを楽しみながら、勇壮な祭りの見物を楽しんだ。 神戸市出身で、隠岐水産高校2年生の春凜ノ輔さん(16)は「初めて見たが迫力があってすごい。町に一体感があった」と話した。