日銀12月会合は「政策変更なし」の見込み。仮にあるとすればフォワードガイダンスの修正か【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
12月会合は大方の予想通り政策変更はなかろう、仮にあるとすればフォワードガイダンスの修正か
弊社は12月の会合について、大方の予想通り、政策変更はないとみています。また、日銀側に特に意図はないとは思われますが、これまでの政策変更が、4月、7月、10月と、3ヵ月毎に行われてきたことを踏まえると、日銀が12月に修正を急ぐ必要はほとんどないという前述の報道にも違和感はありません。ただ、日銀は市場が十分予想していないタイミングで変更してきた点には少し注意が必要です。 仮に、今回変更があるとすれば、YCCの運用柔軟化ではなく、政策金利の先行き指針(フォワードガイダンス)を修正する可能性の方が高いと思われます。具体的には、図表1の発言にもみられる「賃金と物価の好循環」の実現を出口の条件として追記することや、「躊躇(ちゅうちょ)なく追加的な金融緩和措置を講じる」の文言削除などが考えられますが、現時点ではあくまで仮定の話の位置付けです。 (2023年12月12日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日銀12月会合は「政策変更なし」の見込み。仮にあるとすればフォワードガイダンスの修正か【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 日銀12月会合は「政策変更なし」の見込み。仮にあるとすればフォワードガイダンスの修正か【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 2024年の利下げ回数は「2回」を見込む 23年12月FOMCの「注目点」を整理【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 【ドル円相場】年内に「140円割れ」はあるか?ドル安・円高が〈急速に進んだ理由〉と今後の展望(ストラテジストが解説)
- 【株式の“非公開化”】シダックス、ベネッセHD、大正製薬HD…日本企業で「MBO増加」のワケ。今後をどう見るか?(解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト)
- 日経平均株価、23年度内に「34,500円台」到達の可能性も…日本株を展望する上で注目したい「3つのポイント」【ストラテジストが解説】