一夫多妻制に「これって不倫やん」と…嫉妬していた日本人女性が、第一夫人に言われた意外な言葉〈西アフリカ最貧国ベナン〉
西アフリカの最貧国とされ、NBA選手・八村塁氏の父の故郷としても知られるベナン共和国で、現地男性の第二夫人となったエケ陽子さん。 【画像】露出の高い服で集会、白い粉をかけてダンスするベナンの人々を見る 青年海外協力隊ではじめて訪れたベナンで現在の夫・ボナさんと出会い、日本で結婚・出産をした後、昨年、家族でベナンに移住した。 同国の農村部に色濃く残る一夫多妻制のカルチャーに戸惑いながらも、ベナンの人々のエネルギーに惹かれ、女性支援活動も行う陽子さんに、その暮らしぶりやカルチャーについて聞いた。(全3回の1回目/ 続きを読む ) ◆◆◆
洗濯は手洗い、電気や水道もない村の生活
――西アフリカの最貧国と言われるベナンは、どんな国ですか。 エケ陽子さん(以下、陽子) 経済的都市のコトヌーは中国による開発が盛んに行われていることもあり、大きなビルが建っていたりしてかなり都会ですが、そこからちょっと離れるとまだまだ村の暮らしが主流です。 私は南西部に位置するドボ=トタという地方都市に住んでいますが、都市といっても家は土壁がほとんどで、電気が通っていないところもあります。水道も整備されていないので、大きなボウルを頭に乗せた女性や子どもが毎日、水場まで水汲みをしに行っています。 ――陽子さんのお家の状況は? 陽子 私たちは日本にいる間にちょこちょこお金を貯めて家を建てたので一応、コンクリートの壁ではあるんですけど、まだ公共の電気は通っていなくて。電柱は立ったのであともう少しと聞いていたものの、半年経った今もまだ電気がきていません。なので、電気を引いている家からラインを分けてもらっているのと、ソーラーパネルで賄っているような感じです。 水は、家の前の長屋に水を貯めるタンクがあるので、そこから引けています。この前、コトヌーのお友だちの家に行ったら洗濯機がありましたが、うちはまだないので、全部手洗いです。 ――手洗いでの洗濯、かなり大変ではないですか。 陽子 家族4人分の洗濯物の手洗いってめちゃくちゃ重労働で。毎日、午前中の2時間は洗濯にかかりっきりになってますね。