今年の世界の平均気温 観測史上最高ほぼ確実 EUの気象情報機関
日テレNEWS NNN
今年の世界の平均気温が観測史上、最も高くなることがほぼ確実になったと、EU=ヨーロッパ連合の気象情報機関が7日、発表しました。 EUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」によりますと、先月までのデータをもとに、今年の世界の平均気温を算出すると、観測史上、最も高くなることがほぼ確実になったということです。 温暖化対策をめぐる国際ルール「パリ協定」では、産業革命以前からの気温上昇を1.5度以内に抑える目標を掲げていますが、初めて1.5度以上高くなる見通しです。 気候変動をめぐっては、先月、スペインで異常な降雨による洪水で200人以上が死亡したほか、世界各地で記録的な干ばつも続いています。 気候変動について話し合う国連の会議「COP29」が今月11日から始まりますが、コペルニクス気候変動サービスは、「地球の気温は新たに重大な局面に入り、COP29に向けて高い目標を掲げるきっかけとするべきだ」と指摘しています。