千賀滉大、「チームで最高の投手が驚きのオープナーとして先発を任されるのはレアケース」と全米中継局 2回1失点でメッツ先勝に貢献
◇5日(日本時間6日)MLB地区シリーズ(DS)第1戦 フィリーズ2―6メッツ(フィラデルフィア) ◆千賀滉大の『お化けフォーク』に相手打者プッツン【動画】 メッツの千賀滉大投手(31)は敵地でフィリーズとのDS第1戦にオープナーとして先発。7月26日以来71日ぶりとなる大リーグの復帰マウンドは、3奪三振など2イニングを1安打1失点だった。メッツは1点を追う8回に一挙5得点し、5回戦制のシリーズを先勝した。 1回。千賀は通算284本塁打の先頭打者シュワバーに高め154キロの高め直球を右翼2階席席にたたこまれた。だが、直後のターナーを宝刀フォークで空振り三振に仕留めるなど、許した安打はシュワバーの一発のみ。敵地で傷口を最小限に抑え、逆転勝利に貢献した。 試合を全米中継したスポーツ専門局ESPNのトム・ベルドゥチ記者は「5回3分の1。それが千賀滉大が今季レギュラーシーズンで投げた全てです。それでも、メッツはこの第1戦の先発を任せました。どれほどの結果を期待できるかは誰にも分かりません。どれほどの結果をもたらしてくれるかも分かりません。ですが、これまでのリハビリのペースだと40球以上はないでしょう。チームで最高の投手が驚きのオープナーとして驚きの先発を任されるのはレアケースです」と報じた。 降板後、同記者は「千賀がもたらしてくれたものについて、メッツはハッピーなはずです。何により最速が97マイル(約156キロ)をマーク。第5戦までいけば最多こそ60球くらいでしょうが、間違いなく『千賀がいける』と勇気付けられたはずです」と前向きにコメントした。 同局が試合前に挙げた千賀のカギは「ストライクを投げること」「直球の空振り」、そして「直球で96マイル(約154キロ)出るか」の3点。果たして、この日はストライク率58%(31球中18球)、直球の空振りは13球中ゼロ、最速は97マイルきっかりだった。 8回にビエントスが同点左前タイムリー安打を放った際は、千賀がベンチ前に乗り出し、右拳を突き上げて雄たけびを挙げる姿が同局のTVカメラに抜かれ、アダム・アミン実況は「見てください。千賀が喜びを爆発させています」と紹介した。
中日スポーツ