〔米株式〕NYダウ続伸、82ドル高=ナスダックは安い(21日午前)
【ニューヨーク時事】週末21日午前のニューヨーク株式相場は、朝方の米経済指標の発表後にやや買いが優勢となり、続伸している。午前10時15分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比82.13ドル高の3万9216.89ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が19.16ポイント安の1万7702.43。 米金融政策方針を探る動きが続く中、朝方は米経済指標の行方に注目が集まった。S&Pグローバルが午前に発表した6月の米購買担当者景況指数(PMI)速報値は、製造業が51.7(市場予想は51.0)、サービス業が55.1(同53.7)。続いて、民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した5月の米景気先行指標総合指数は前月比0.5%低下(同0.3%低下)し、強弱まちまちの結果となった。 これらの統計が消化されると、ダウ平均はプラス圏に浮上。しかし、このところの株高をけん引してきたAI(人工知能)関連株の割高感が意識されつつあり、ナスダック指数は続落している。また、この日は株式関連のデリバティブ(金融派生商品)、指数オプション、先物取引などの満了日が重なる「トリプル・ウィッチング」に当たり、活発な取引となる見込み。 個別銘柄を見ると、低価格メニューを打ち出したマクドナルドが2.7%高。半面、エヌビディアは2.9%安。同社は18日に時価総額で初めて世界首位に立ったが、前日は下げに転じ、マイクロソフトに抜き返された。