永久シード＆生涯獲得賞金1位 申ジエが日本で挑む大記録
◇国内女子◇Vポイント×ＥＮＥＯＳ ゴルフトーナメント 事前（14日）◇鹿児島高牧CC（鹿児島）◇6456yd（パー72） 【画像】ルーキー馬場咲希 米女子下部ツアーの“リアル” ことし8月に控える「パリ五輪」への出場を目標に掲げる申ジエ（韓国）は、11日付の最新世界ランキングで韓国勢4番手の18位につけている。現時点で上位2人がトップ10にいる韓国で代表入りするためには、1カ国最大4枠まで増えるランク15位以内に食い込むことが求められそうだ。 昨夏には五輪の舞台となるル・ゴルフ・ナショナルを訪れて練習ラウンドを行うなど、並々ならぬ意気込みがにじむ。メジャーと五輪。タイトルの重さを天秤にかけられることも多いが、「オリンピックは4年に1回だし、出られる機会も少ない。メジャーは毎年チャンスがあるから、今はオリンピックに集中したい」。4月には36歳を迎える。プロゴルファーとして脂の乗った時期に訪れるビッグイベントを逃したくない。
2週前は連覇のかかっていた国内開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を欠場し、同週開催の「HSBC女子世界選手権」に出場（41位）した。6月24日までの選考期間は、世界ランクのポイントを求めて積極的な海外転戦を続ける。海外メジャー5大会にも出場予定だが、今週がシーズン初戦となる日本ツアーでも大記録がかかる。 あと2勝に迫った永久シードに加え、生涯獲得賞金1位に君臨する不動裕理（13億7029万2382円）との差は約3040万円。シーズン中にトップに立つ可能性が十分にある。「それは私の記録ではなくて、スポンサーさんのおかげ。皆さんがここまでサポートしてくれたから賞金をもらえた」と謙虚に話し、自身や不動の記録を抜く後輩が現れることに期待を込める。 「私が不動さんの記録を破るかもしれないけど、私の記録を破る若者も出ると思う。そうやってどんどん破られていって、みんな上に行ってほしい」と穏やかな眼差しで語った。（鹿児島県姶良市／内山孝志朗）
