特産品でジェラート CFで支援呼び掛ける 館山の地域商社(千葉県)
館山市などの特産品を生かした新たな商品「館山ミルクジェラート」を多くの人に知ってもらおうと、一般社団法人「地域商社旬彩館山」は、クラウドファンディング(CF)を活用した販売を展開している。同団体では「地元の『良いもの』を使ってまちおこしにつなげられたら」と、支援を呼び掛けている。 生産者に代わって地元の魅力ある農産物などを使い、サービスや商品の販路開拓などをする地域商社。代表理事の荒井毅さん(64)ら地元事業者が運営する旬彩館山は、地元の特産品を掛け合わせることでできる、新たな商品を開発している。 荒井さんは、同市農水産課で「食のまちづくり」を担当していたこともあり、そのノウハウや人脈を使って魅力ある商品を開発し、地域内外に発信したいという思いで、令和3年に同団体を立ち上げた。 館山ミルクジェラートは、市内で独特の製法によるジャムやドレッシングを製造、販売する「館山フルーツ工房」のフルーツジャムと、先進的酪農家「須藤牧場」のジャージー牛のミルクを使った、濃厚で滑らかなアイスミルク。館山産などのビワ、ミカン、パッションフルーツと、プレーンミルクの4種類を展開している。 県内の新たなブランド創出を支援する、購入型CFサイト「C―VALUE」で出品しており、購入することで、活動支援を呼び掛けている。目標額は19万円を設定した。フルーツフレーバー3種各1個と、プレーンミルクフレーバー3個のセットで4000円(税・送料込み)で配送されるものと、同内容で須藤牧場のカフェ店頭で受け取る3000円(税込み)がある。 「食べた感想や意見をいただき、商品に反映しより良いものをつくっていけたら。地元生産者の支援や、まちの活性化につなげていきたい」と荒井さん。4フレーバー以外にも、数ある館山の特産品を使ったフレーバーを展開する他、道の駅などでの販売も進めていきたいとしている。