現役局アナが「学生アナウンスコンテスト」を開催 「TV界全体を盛り上げられたら」
――ところで吉田アナはどうしてアナウンサーになろうと。 「私は小さい頃からバイオリンを習っていまして、長く続けていたんですが、それの何が楽しかったかと考えたときに、音で『表現する』ところだなと。それは楽器での『表現』でしたが、何か表現することを仕事にできたら面白いのではないかなと思い始め、アナウンサーも『声』という自分のオリジナルのもので『表現』するので、そこに興味を持ったところがあります。それで大学3年生になってからアナウンススクールに通ったんですね。 スクールに通っていた友達の中にはアナウンサーになった子もいれば、違う道に進んだ子もいるんですけど、でも就職活動では『伝える』ことを考え続けた経験がプラスになったという印象があります。アナウンサーを目指して勉強していると“伝える”ということを日々考え練習します。それって、コンテストに出るとかアナウンサーの採用試験を受けるからとかでなくても、日常の中で求められることだと思うんです。 就職活動では自分のことを『伝える』というのがアナウンサーに限らず大切ですから、早い段階でそれを意識するのは、良いことなのではないかと思います。だからこのコンテストは、アナウンサーを目指している人にはもちろん受けてほしいんですけど、そうではない人にも参加してもらえたらと思って準備しました。そんな思いから、コンテストのキャッチフレーズは『伝えたいから始めよう』にしました」 ――最後に、決勝にエントリーしている学生たちに先輩としてアドバイスを。 「とにかく思いっきりやってみてほしいと思っています。私たちアナウンサーも普段からどう伝えたら一番伝わるんだろう、と常に考えているんですね。それって永遠の課題で正解があることでもないので、まずは伝えたい気持ちを思いきり表現してみてもらえたらいいなと思います。 私たちは学生のみなさんを応援したいっていう気持ちでいますので、学生さんに何か1つでもつかんで帰ってもらえたらうれしいです。コンテストの性質上、『緊張しないで』とはなかなか言えないですが、学生時代にはめったに経験できない大舞台だと思うので、これをチャンスと捉えてもらえたら。私たちも決勝の日を楽しみにしています!」 □吉田奈央(よしだ・なお)2007年に読売テレビ入社。アナウンサーとして『す・またん!&ZIP!』、『声~あなたと読売テレビ~』、『かんさい情報ネットten.』ナレーションなどを担当。神奈川県横浜市出身。慶應義塾大学文学部卒業。
読みテレ編集部