佐久間朱莉、悲願の初Vへ5打差6位「『最後こそは』という思いで臨んでいます」 今季2位3度/国内女子ゴルフ
JLPGAツアー選手権リコー杯第2日(22日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)今季最終戦の国内メジャー大会。7位で出たツアー未勝利の佐久間朱莉(21)=大東建託=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダーで首位と5打差の6位に浮上した。69で回った桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が通算9アンダーで単独首位をキープ。3打差の2位に年間女王の竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=がつけた。 1年前に苦杯をなめた宮崎CCで、首位と5打差の6位と優勝争いの輪に入って折り返した。悲願のツアー初優勝へ、佐久間は「コースへのリベンジもあるし、1年間勝てなかった思いもある。『最後こそは』という思いで臨んでいます」と覚悟をにじませた。 ドライビングディスタンスとフェアウエーキープ率の順位を合算した「トータルドライビング」で今季ランク2位。ともにパー5の11、13番で第2打をグリーン手前の花道に運んでバーディーを奪うなど、持ち前の飛距離と正確性を発揮してスコアを伸ばした。 昨年大会は通算17オーバーで、出場40人中38位。フェアウエーキープ率、パット数は全体の最下位と歯が立たなかった。宮崎CCは左ドッグレッグのホールが多く、佐久間のようにフェードボール(左に打ち出して右に曲げる)を持ち球とする選手は苦戦を強いられる傾向があるが、「今年はボールを捕まえていくイメージで振るようにしている」。この日のフェアウエーキープ率は全体8位と成長を示した。 今季は2位が3度、3位が1度などで賞金は約9557万円を獲得し、ランク8位。しかし優勝だけには届かないできた。「どの試合での優勝もうれしいが、メジャー大会でも最終戦でもあるこの大会で勝つことができたら、自信になる」。枯れるほど悔し涙を流してきたシーズン。佐久間が最後は笑顔で締めくくる。(鈴木和希)